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MUSICAL “CHICAGO”
『CHICAGO』は1975年にブロードウェイに初登場し、1996年のリバイバル以来ロングラン記録を更新し続けている大ヒットミュージカル。
1975年初登場の時の演出はボブ・フォッシーで、初演プロダクションは898回上演された。
物語は1926年に実際に起こった事件を芝居にして、それをジンジャー・ロジャースが『ロキシー・ハート』という題名で演じ、フォッシーが1950年代にミュージカル化しようと思い立って、結局上演権を得るのに20年もかっかってしまったという逸話つき。初演ではフォッシー夫人であるグエン・ヴァードンがロキシー・ハートを演じ、チタ・リベラがヴェルマ・ケリーを演じた。
その後、『CHICAGO』は日の目を見ないでいたが、1996年にニューヨークで行われた“3年目のアンコール!”という30〜50年代のミュージカルをコンサート形式で上演するというイベントで、イベントを指揮していた、ウォルター・ボビー自身がプロデュースし演出することになった。ボビーはフォッシーの愛弟子でもあり、初演時にグエン・バートンからロキシー役を受け継いだアン・レイキングを迎え入れて作品を完成させた。その結果「フォッシーの作品のようであるが、1975年の舞台とはまったく違った作品」になり、観客、批評家からも大絶賛され、11月にはブロードウェイのリチャード・ロジャース劇場で上演されるに至り、1996年のトニー賞ではリバイバルミュージカルとして各賞を総なめにした。

Bob Fosse Ann Reinking John Kander, Fred Ebb

HISTORY
1995年秋、シティーセンターのアンコール!シリーズのスプリングシーズンのラインアップが発表された時、ジョン・ケンダー、フレッド・エブ、ボブ・フォッシーのヴォードヴィル・ミュージカル、『CHICAGO』が入っていたのを見て、憤りと不満があった。このシリーズは30~50年代にヒットしたミュージカルのコンサートバージョンとして上演するもの。数々のヒット作の中で『CHICAGO』は新しい発見を求めてリバイバルが望まれた作品ではなかったのだ。

しかし、1996年5月2日、シカゴは最初の4回の公演を“歓喜に満ちた”と表現するのが一番だと思われる観客に向けて上演された。その時のキャストはアン・ランキング(彼女がフォッシーミュージカルの振付師でもある)、ジェームズ・ノートン、ジョエル・グレイ、マルシア・ルイス、演出はアンコール!シリーズのアートディレクターであるウォルター・ボビー、音楽はロブ・フィッシャー。批評家も観客もステージに魅せられ、休憩時間はこのステージをブロードウェイへ!と言い合う人々で活気に溢れていた。しかしながら、2週間のリハーサルで上演できるコンサートとブロードウェーのフル・スケールとではあまりにも違いすぎる。この4回の公演は観客にとっては“演劇イベント”だったのである。

ここでの『CHICAGO』の噂は大ヒット作“オセロ”や“グリーズ”のプロデューサーのバリー&フラン・ワイズラーの耳に入った。シカゴをブロードウェイで上演する権利を勝ち取った後、彼らは今までにない挑戦をしていることに気がついた―――素晴らしいコンサートであったショウをどうやって独特でパワフルな完璧なショウにすればよいのか。

ブロードウェイの観客がこのようなショウを切望していたのは疑いの余地はなかった。ゴージャスで驚くような振付、そしてキャストの忘れられない素晴らしいパフォーマンス・・・、どうしてこのショウが、ただのリバイバルだと言えるだろうか?その答えはマーケティングにある。6月23日、日曜日、ニューヨーク・タイムズにシカゴの巨大な広告が登場した。このショウはただの成功したコンサートをアレンジしたのでない、コンサートは一つのインスピレーションだ。気迫溢れるショウマンシップが刺激し挑発する全く新しいミュージカルとなったのだ。その後数ヶ月の広告はブロードウェイの観客が体験したことのないより大胆で挑発的なものになった。この広告がポイントとなった。『CHICAGO』がリチャード・ロジャース・シアターで試演され始めると、もうコンサートではなく、活気溢れる素晴らしいミュージカルとして認知された。

ウォルター・ボビーとアン・ランキングは『CHICAGO』をブラックダイヤモンドのように、シャープでダーク、目がくらむほど洗練されたものに仕上げた。大きな舞台装置効果の代りに、人を活気付かせるエネルギーとキャストの歌とパフォーマンスを作り上げた。そしてショウの準備が整った!
ニューヨーク・タイムズのカバーページに並ぶレビューの勢いは衰えることがなかった。

パフォーマーに対して“輝かしい”、“センセーショナル”、“圧倒的”などの称賛の言葉が送られた。『CHICAGO』自体は、この時代で最高のミュージカルであることを認められた。批評家たちはこの後20年間はシカゴを高く評価し続けるだろう。これはオリジナルを否定するプロジェクトであるより、フォッシーが素晴らしかったこいうことを気づかせるものだ。彼によって作られた芸術、クールな精神と栄光、それこそがまさにアメリカのミュージカルだ。

1996 ビル・ローゼンフィールド

MUSICAL CHICAGO OFFICIAL WEBSITE
ミュージカル『CHICAGO』年表

■1996年
・11月24日
Broadway オープニング
Bebe Neuwirth(ヴェルマ・ケリー)
James Naughton(ビリー・フリン)
Ann Reinking(ロキシー・ハート)
Joel Grey(エイモス・ハート)

■1997年
・6月24日:ロキシー・ハート役 Marilu Hennerに交代
・11月18日:ロンドン オープニング
Ute Lemper(ヴェルマ・ケリー)
Ruthie Henshall(ロキシー・ハート)
[1997 ドラマ・デスク・アワード 6部門受賞]
[オウター批評家協会賞 6部門受賞]
[トニー賞 6部門受賞]
[オリバー・アワード 2部門受賞]

■1998年
・3月24日:ロキシー・ハート役 Karen Ziembaに交代(NY)
・5月7日:Los Angeles opening
・7月4日:
オーストラリア、メルボルン オープニング
・9月23日:
オーストリア、ウィーン オープニング
・12月7日:
ビリー・フリン役Brent Barrettに交代(NY)
[1998 グラミー賞受賞(Best Broadway Cast Album Recording)]
[1998 ロサンゼルス オベイション・アワード受賞(最優秀ミュージカル)]

■1999年

・2月25日:
オーストラリア、シドニー オープニング
・2月26日:日本、東京 オープニング
・3月2日:ラスベガス オープニング
・5月9日:
オランダ、アムステルダム オープニング
・6月10日:ロキシー・ハート役Charlotte d'Amboiseに交代 (NY)
・8月12日:
ロキシー・ハート役Sandy Duncanに交代 (NY)
・9月26日:ドイツ、ベルリン オープニング


■2000年
2000 ブロードウェーロングラン記録達成
・4月11日:ヴェルマ・ケリー役Sharon Lawrenceに交代(NY)
・7月20日:
ヴェルマ・ケリー役Vicki Lewisに交代(NY)
・9月5日:
ヴェルマ・ケリー役Jasmine Guyに交代(NY)
・9月22日:
ビリー・フリン役Clark Petersに交代(NY)
・10月5日:ドイツ、ミュンヘン オープニング
・10月23日:
ポストガル、リスボン オープニング
・12月8日:スイス、バーゼル オープニング

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