ブロードウェイミュージカル『シカゴ』
『シカゴ』 (Chicago) は、ジョン・カンダー作曲、フレッド・エッブ作詞、フレッド・エッブおよびボブ・フォッシー脚本により1975年に初演されたアメリカのミュージカル。これまでにブロードウェイで二回上演され、ハリウッドで映画化もされている。
- 初演:1975年6月3日 アンバサダー劇場で初演、2年3ヵ月のロングラン公演の後1977年8月27日終演。
- 再演:1996年11月14日リチャード・ロジャース劇場で初演、12年9ヵ月を経た今日 (2009年8月末現在) もブロードウェイ・ミュージカル歴代7位(リバイバルとしては史上最長)となるロングラン公演を継続中。
- 映画:2002年12月27日 アメリカ公開、2003年4月19日日本公開
『シカゴ』は1920年代のジャズ全盛期時代に、シカゴの女性記者だったモーリン・ダラス・ワトキンスが、女性殺人犯の裁判にヒントを得て執筆した辛口コメディである。舞台では特に鬼才ボブ・フォッシーの振り付けによるゴージャスでダイナミックなダンスが特徴的である。
1975年にミュージカルとしてニューヨークで幕をあげ、同年のトニー賞11部門にノミネートされるが、同年オープンした『コーラスライン』に賞を独占され完敗し、1977年に898回のロングランを記録し無冠で閉幕した。
その後『シカゴ』は1996年にリバイバルとして、ボブ・フォッシーの愛弟子アン・ラインキングを振り付けに迎え、アンコール! シリ一ズのコンサート形式で上演された。同年の11月14日にブロードウェイのリチャード・ロジャース劇場でリバイバル公演として正式にオープンをした。
翌年の1997年度にはトニー賞、8部門ノミネート、6部門受賞に輝いた。
同作品映画版は2003年の第75回アカデミー賞の作品賞、第60回ゴールデングローブ賞の作品賞も受賞している。 尚、映画版では主役をロキシー・ハートとし、舞台版の楽曲は数曲カットされている。
ストーリー
1920年代後半。ジャズ全盛期のアメリカ・イリノイ州シカゴ。ヴォードヴィルのスターを夢見るロキシー・ハートは彼女を捨てた愛人フレッドを撃殺し逮捕される。お人よしの夫エイモスが身代わりとして出頭するが、うそだとばれてロキシーは監獄へ。監獄には元ナイトクラブの歌姫ヴェルマ・ケリーや出獄の為には手段を選ばない女囚たちが。
悪徳敏腕弁護士ビリー・フリンの力でメディアの注目を一身に集め、監獄の中にいながらもスターとなっていたヴェルマ。 浮気をしていた夫と妹を殺した罪でありながら、ビリーのマスコミ操作で無実になる日も近い。 ロキシーは憧れのヴェルマに近づこうとするが、相手にもされなかった。 看守ママ・モートンの手引きを受けたロキシーは、早速エイモスに金を出させてビリー・フリンを雇う。ビリーがでっちあげた正当防衛の筋立てが功を奏し、悲劇のヒロインとして一世を風靡するロキシー。スポットライトから外され、今度は嫉妬する側になったヴェルマ。
スターの座を奪われたヴェルマは、ロキシーに手を組もうと持ちかけるが今度は自分が相手にされない。そんな中、新たな女性殺人犯令嬢キティが登場。マスコミの関心はそっちに移ってしまう。
焦ったヴェルマは裁判でのプランを考えるが、かたやロキシーは「実は妊娠中」と嘘の告白をしスターの座に返り咲く。 自分の母性愛を陪審員に訴えかけ、その大芝居は成功。判決は見事無実になる。ロキシーの猿芝居に飽きれるヴェルマやママ・モートンだった。 ところが、既に新しいスキャンダルを追い回していたマスコミは、劇的な判決結果にもロキシーの存在にも無関心。 反して裁判をショービジネスと考えるビリーは相変わらず意欲的に悪徳弁護を続けている。
エイモスも去り、誰にも見向きもされないロキシー。無実になったもののパッとしない毎日を送っているヴェルマ。2人はタッグを組み「殺人犯の2人」と掲げて、憧れのスターへとのし上がった。
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ブロードウェイミュージカル
ブロードウェイやウエスト・エンドでは、上演が始まると客足が落ちて収益が見込めなくなるまで興行が続けられる。そのため、ヒットした作品は何年でも上演を続けられ、数年、数十年に及ぶロングランとなる作品も少なくない。逆に失敗作であれば数日で容赦なく打ち切りとなる。
新たな作品の制作には短くても1年以上の期間をかけることが多く、カンパニーと呼ばれる単位でミュージカルを制作する。プロデューサーが企画を立てて出資者を募り、オーディションで出演者を選抜してカンパニーを構成する。実力がありさえすれば新人でもオーディションに合格することができるので、一夜にして無名の新人が大スターになることもある。逆に名声の確立した大スターであっても役のイメージに合わなければ採用されない。舞台装置は作品ごとに専用のセットと音響装置を舞台に作りこむのが普通で、劇場の設備を使用することはほとんどない。
ブロードウェイ・ミュージカルの場合、まずトライアウトと呼ばれる地方公演で観客の反応を見ながら作品の手直しを行う。時には曲や演出の大幅な変更、スタッフ、キャストなどの大幅な入替えを行う。ヒットしそうな作品に仕上がるとブロードウェイでの上演を行う。これとは別に、オフ・ブロードウェイまたはオフ・オフ・ブロードウェイと呼ばれる小規模な劇場で実験的に上演し、好評であれば次第に大きな劇場に移るやり方もある。
ブロードウェイでヒットすると、オリジナルのカンパニーとは別に巡業用のツアーカンパニーを組織し全米各地で巡業を行ったり、シカゴやトロント、ロサンゼルス等の大都市でロングラン公演が行われることも多い。また、ワールドツアーカンパニーを組織して世界各地を従業して回ることもある。
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